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紙芝居っておもしろい! 実践&体験レポート2016/09/08
2016年8月。小中高等学校の図書館司書の方が一堂に会する「第40回 全国学校図書館研究大会 神戸大会」が神戸で開催されました。その中の分科会のひとつ「かみしばいをやってみよう」の講座に絵本ナビスタッフも参加。学校現場で活躍されている先生方がどのように紙芝居を授業で活用しているか、今後、どのように活用していきたいかなど、現場の本音をうかがいました。
●分科会「かみしばいをやってみよう」講義の様子
全国学校図書館研究大会は、学校図書館と読書に関する現在までの実践および、研究の集大成であると同時にこれからの活動の指針となる研究大会です。
3日間に渡り、100以上の分科会が行われ、全国の幼稚園・保育園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校の学校図書館担当者、 大学教員、教育関係者、教育委員会、地域の読書活動団体等、参加者の数は毎回2500名を越えるそうです。
分科会「かみしばいをやってみよう」にもたくさんの先生方が参加され、紙芝居の形式と特性や「物語完結型」と「観客参加型」の違いなどの話を熱心に聞いていました。
●学校現場での紙芝居の活用について、アンケートにお答えいただきました。
Q1.学校に紙芝居はありますか?
Q2.学校に紙芝居の「舞台」はありますか?
Q3.過去に学校現場で、紙芝居を活用したことがありますか?
8割以上の学校に紙芝居があり、7割を超える先生が、学校現場で紙芝居を演じたことがあるとの回答が!
学校現場でも紙芝居を活用しているところは多いのですね。
学校で演じたことのある紙芝居には、以下の作品があげられました。
・日本昔話 わらいばなし ・「りんごの歌」 ・「七ひきのこやぎ」 ・宮沢賢治作品 「おおきく おおきく おおきくなあれ」 「みんなでぽん!」 「おおきなぼうし」 「ちゅうちゅうはっけよい」 ●学校で演じたことのある紙芝居 例
Q4.講義を聞いて、学校現場でも紙芝居を活用したいと思いましたか?
●参加者感想
・紙芝居を通じての演じ手と観客の「共感」は本当にあると今までも思っていました。
よい紙芝居を紹介してもらえてよかったです。舞台、ぬき方の大切さがわかりました。演じ方(口をはっきりあける、はっきりとした発音、笑顔)も重要だと感じました。 鳥取県 40代 司書教諭
・舞台を使わないといけないことがよくわかった。楽しい紙芝居をたくさん知ったので活用したい。
兵庫県 50代
・紙芝居をやったことがあるのですが、あまりよく考えずにやっていたことに気付かされました。工夫により、もっともっと紙芝居の魅力を引き出せるのだと感じました。これから、たくさん子どもたちにやってあげたいと思います。ありがとうございました。
神奈川県 30代 小学校教諭
・初めて知ることばかりで、特に絵本と紙芝居の違いがよくわかった。絵本の読み聞かせをしたことはあるが、紙芝居はなく、高校には縁遠いかと思っていたが、そうではないということに気付けたことは嬉しいことだ。
島根県 50代 高等学校教諭
講座に参加された9割以上の先生が、ご自分の学校でも紙芝居を取り入れたいとお答えいただきました。
しかし中には、紙芝居を活用しているけれど、その多くが古くなっていて、なかなか新しい紙芝居を演じることができないと感じていらっしゃる先生もいました。 紙芝居は、過去のメディアではなく、今も毎月新刊が生まれている、現在進行系の優れた文化です。ぜひ、学校現場では、今の授業との関連や活用という視点で、新しい紙芝居を選んでいただきたいと思いました。 そういう活動が広がり、お子さんの通っている学校でも、紙芝居を演じてくれる先生が少しでも増えると良いのではないでしょうか。
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