こだぬきのポン吉は化けるのが苦手。
ある日、うまく化けられなくて、お母さんにも甘えられなかったポン吉は、つきなみ山でいじけて丸まって寝てしまいました。
すると、はらぺこのおおかみがやってきて、ポン吉をとびきりでかいコロッケと間違えてガブッ!
とび起きたポン吉は、おおかみから話を聞いてまだ食べたことのないコロッケというものを食べたくなります。
それからポン吉とおおかみはそれぞれあるモノに変身?して、つきなみ村の「まっちゃんのコロッケ」屋さんを目指して出発するのですが…?
いじけて尻尾を抱えたまま、すうすう寝てしまうポン吉はまだまだ子ども。化けてもひげとか尻尾とか出てきちゃう。
ぶっきらぼうなおおかみも、本当は人間がこわくてたまらない。
なんだかにくめない2人です。
うまく化けてると思っている2人ですが、読んでる方はちょっとハラハラドキドキしてしまう。
さし絵がとってもユーモラス。
見開きに必ずさし絵が入っていて、絵本から読み物への移行期にぴったりの本です。
おはなしも飽きさせない展開で、最後まできっと一気に読み進めてしまうでしょう。
読み終わったら、きっとほかほかのコロッケを食べたくなりますね。
(山田裕子 小学校司書)
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