ジョージーは小さなやさしいおばけ。
ホイッティカーさんの家の屋根裏にすんでいます。
ねこのハーマンと、ふくろうのオリバーが友だちです。
ある日、近所に住む女の子のジェイニーが、大きな毛糸玉をかごに入れて、うれしそうにスキップしていました。
ホイッティカーさんのおくさんに届けて毛糸の帽子を編んでもらうのです。
ところが毛糸玉がかごから飛び出して、ころがっていってしまいます。
それを見ていた小さなてんとうむしが、ジョージーのところへ教えにきてくれました!
さあ、ジョージーはどうしたでしょう?
もちろん、どうするのがいちばんいいのか、ジョージーにはちゃんとわかっていたんですよ。
今回は「おばけのジョージー」シリーズの中でも珍しい、小さなお友だちが活躍するおはなし。
『おばけのジョージー』(福音館書店)が邦訳されて以来、ねこのハーマンとふくろうのオリバーはおなじみですが、他にもジョージーには小さな友だちがたくさんいるのです。
その小さな友だちの手助けと、女の子のジェイニーのスキップや寝顔がとってもかわいいおはなし。
悲しい顔になるシーンはどこにもないし、ジョージーたちが毛糸玉を見つけてあげるのだって、さりげないやさしさに満ちた場面にほのぼのします。
3、4歳くらいの読み聞かせにちょうどよく、ひらがなが読めるようになったお子さんがひとりで読むのにもぴったりの愛らしい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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