重い病気を抱えるこどもたちの病棟に通い続ける白い犬「いぬのせんせい」のお話です。
「いぬのせんせい」がこどもに寄り添うことで、こどもたちに笑顔が戻り、不思議なことに具合が良くなっていきます。ある日、保健所の検査官がやってきて、病棟への犬の立ち入りを禁止してしまいます。
「せんせい」は病院の外でしょんぼりし、こどもたちはとても寂しがりました。
そんなある日、入院中の小さい女の子の病状が悪化します。女の子は犬を追い出した検査官の娘でした。
「せんせい、おねがい」看護師さんは病院の裏口を開け放ち、「せんせい」を招き入れます。
翌朝、検査官が見舞いに行くと、女の子は目を開けて微笑むほどに回復していたのです。
ロンドンの病院に実在したファシリティ・ドッグの活躍を描いた心温まる絵本です。
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