幼いときから独特な考え方をもち、勉強ができなかったアラン。だが少年クリスへの恋などをきっかけに成績をのばし、優秀な数学者へと成長。第二次世界大戦時は暗号解読で大きな功績を上げ、いつしか「機械は知性をもつかどうか」を考えはじめる…。
■『アラン・チューリング AIの礎を築いた天才数学者』監修 松尾 豊先生のポイント紹介
アラン・チューリングは、コンピュータの父であり、人工知能の父でもある。
コンピュータの計算可能性を考える上で重要な概念であるチューリングマシン、そしてコンピュータが知性を持つかという問いから作り出されたチューリングテストなど、現代の人工知能の基礎を作り出した天才である。その才能と数奇な人生は、個が大切にされるようになったいまの時代背景の中で考えさせられるものがある。人工知能が人間の知性を超えようとする今だからこそ、この20世紀を代表する天才の人生を振り返っていただきたい。
【もくじ】
偉人写真館
第1章 子どものころ
第2章 パブリックスクール
第3章 才能の開花
第4章 アランとエニグマ
第5章 アランの最期
アランが生きた時代/お宝発見/もしもアランがSNSをしていたら?/現代に生きるアランの遺産/アラン・チューリング検定クイズ55/年表
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