バラ戦争を続行中のカッレたちは,五歳の少年ラスムスの誘拐事件にまきこまれる.ラスムスの父は,ある発明をなしとげた工学博士で,スパイ団がその秘密をおどし取るために事件を起こしたのだ.小さな島へ連れ去られたラスムスとその父,そしてエーヴァ・ロッタの運命やいかに! カッレくん,またまた大活躍.改版[解説・新沢としひこ]
赤バラ軍とのバラ戦争が始まって二年とあるので、最初の名探偵カッレくんからは二年経っているのでしょうか。
今回は、工学博士とその息子ラスムスの誘拐事件に巻き込まれてしまうというお話。
ラスムスを守ろうとしたエーヴァ・ロッタまで人質になります。
二巻目より先に三巻目を読んでしまったのですが、二巻目を読んでから、こちらの内容を思い返してみると、エーヴァ・ロッタの働きが前にも増してパワー・アップしているというのか光っている気がしました。
白バラ軍に入りたいという五歳のラスムスもかわいくて健気でとても愛すべきキャラクターだなあと思います。
リンドグレーンは、こういう小さい子どもの心の動きや行動を実にうまく描く作家だなあと改めて思いました。
今回は息子に読み聞かせをしましたが、中学生ぐらいになったらこの話のおもしさを思い出して一人で読んでくれたらと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子10歳)
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