「ちいさい秋見つけた」「リンゴの唄」「うれしいひな祭り」…
広く世にうたい継がれる、これらの歌詞は、サトウハチロー(1903〜1973)によるものです。
この詞華集は、生涯の詩作の真髄を一冊におさめました。
ハチローを最初に国民的な詩人にしたのは、「リンゴの唄」と「長崎の鐘」の二篇です。
先の戦争に負けて悲嘆にくれる日本人を元気づけた「リンゴの唄」、原爆で悲惨な目に遭った人々を、なぐさめ・はげました「長崎の鐘」。また「おかあさん」についての温かい詩が数多くあります。
サトウハチローの詩が今日なお、災害や疫病に苦しみ悩む人びとを、なぐさめ・はげます力になることを祈ります。
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