東日本大震災で津波に襲われた宮城農業高校。大切に育てた牛を助けようと、先生らは津波の到来間際に命がけで牛を放ちます。牛たちは何キロも流されながらも奇跡的に助かったのです。津波を生きぬいた牛と人との、感動の物語。
東日本大震災が次第に過去のものとして、記憶から薄らいでいくなかで、その時何があったかを忘れてはいけないでしょう。
この本は、宮城県農業高等学校の生徒が、体験した津波の恐ろしさと、飼育していた牛たちの命の記録を、高校生の目でとらえたものです。
生々しい津波の中で無事だった命は、必死に守ろうとしたものでした。
津波の後の、生徒たちの姿も眩しく感じました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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