表紙の、犬と並んで、こちらに手をふっている男の子。そばかすが可愛いボリスくんです。ちょっと本の角度を変えると・・・?
あっ!ボリスくんと犬の体が透けて、がいこつになっちゃった!
そう。この絵本は、さまざまなしかけで、体の中をのぞいて見られる絵本なのです。
さっそく、ボリスくんの1日を追いながら、ボリスくんの体の中を見てみましょう。
朝起きてベッドから起きたボリスくん。「からだのなかでは、まいびょう、すごいことがおこっています。」
大きく息を吸ってはくこと、手足を動かすこと。そのとき、いろいろな器官が、それぞれの場所でそれぞれ特別な働きをしています。しかけをめくって、おなかの中を見てみると、ボリスくんのおなかに、「肺・心臓・おなか」と、大切な器官がしっかり入っているのがわかります。
公園で遊ぶボリスくん。走り回っていると心臓がドキンドキンしてきました!ページのしかけのつまみをゆっくりひくと、ドックン・・ドックン・・と心臓の動くところが見られます。スキャニメーションを使ったしかけなので、動きが自然でリアル!
そして、お昼の時間。ボリスくんは大好きなマカロニチーズを食べます。おなかの中ではどんなことが起きている?しかけをめくると、食べ物がのどから胃腸まで、徐々に消化されて通っていくところが立体的に見られます。まるでマカロニチーズがウォータースライダーに乗ってるみたい。
身近な生活と平行して体の中のしくみを見ていくので、小さな子にも内容が分かりやすく、しかけにも遊び心があって楽しく読み進められますね。
小さな子どもたちが、自分自身の体がどうやって活動しているのかに触れて、体について考えてみるきっかけになってくれそうな「からだ絵本」です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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