日本では、こどもたちは教育を受ける権利をもっている。
中学校までは義務教育で、
おとなはこどもを学校へ行かせる義務がある。
だから、6歳か7歳になると、日本のこどもは学校へ行き、
朝から夕方まで、さまざまな科目を勉強する。
ところが、
「学校へ行くな。行ったら殺す」
それが、おとなたちがマララ・ユスフザイさんに発したことばだった。
それでも勉強することを望んだために、マララさんは、銃で撃たれた。
この本は、マララさんの国境での演説をもとに、
教育の大切さをこどもとともに考える道しるべとなる一冊。
世界のどこかでいつも戦争があり、まずしいくらしをしている人たちがたくさんいる。
日本にも、まずしさはあるし、差別もある。虐待やいじめもある。
それをなくすのは、かんたんなことではない。
戦争はいけない、というだけでは戦争は止まらない。
差別はいけない、と叫ぶだけでは差別はなくならない。
しっかりと自分の考えをつくりあげ、
それを人にわかってもらえるようなことばにして伝えなければならない。
その方法を手に入れるために必要なのが、学校なんじゃないだろうか。
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