この作品はとても有名なグリム童話の再話なので、知らない人はいないと思います。
読んでみると意外と長いお話ですが、学校の読み聞かせボランティアの方の中でも、この絵本を選書して読みたがる人は結構います。
読んだ方のお話を聞くと、読むと15分以上かかるのに小学校の中学年くらいのお子さんたちからものすごくよく聞いてくれるそうです。
この絵本の文末にも再話した作者(邦訳した金関さん。どちらが書いたのかサインがないのでわかりません)の解説が載っていますが、
実際にハーメルンという小さな町で、突然町中の子どもが一斉に消えてしまう事件があったという記述が残っていることが、物語の面白さを大きくしているのだと思います。
大人が読んでも、子どもが読んでも楽しい絵本です。
エロール・ル・カインの[笛吹き男]はものすごく魅力的です。
まだ読んだことのない人は、ぜひ一度読んでみてください。