「岩波少年文庫 13 かもとりごんべえ ゆかいな昔話50選」 みんなの声

　「ほんとうの昔話は簡潔。
　まるで美しい音楽のようだ。」という作者の言葉が印象に残りました。昔話は、長い間、ひとびとの心のよりどころだったんですね。
　昔話は、語りで伝わってきたので、言葉の力があるそうです。

　お話の内容は、他の絵本とちがっているものもあります。でもこれが文字ではなく、語りで伝わってきたおもしろさなんだなと思いました。

日本の昔話のなかでも、クスッと笑えるようなお話が収載。
比較的に短くて、ピリッとまとまっていてオチが面白いお話が多いので、語り（ストーリーテリング）にも向くかなと思う。日本らしい昔はなしを、今の子どもたちにも伝えていきたいです。

表題の「かもとりごんべえ」の他、ほら話から運のある話。
しくじった話、知恵のある話などなど
日本で伝えられた昔話が５０話も入っています。
１話が５ページくらいから、短いものだと１ページほどのものも。
あっという間に読み終えられます。
方言がつかわれていて、リズムの良い文章。
作者が言うとおり、「まるで美しい音楽のよう」です。
大人が読んでも面白かったです。

文庫本なので、一人読みなら小学校中学年くらいからが読みやすいと思います。
読み聞かせなら、何歳からでも！
1冊に50話の昔話が入っているので、飽きずに読めるのではないでしょうか。
お気に入りはどのお話だったか、親子で言い合ってみるのも楽しそうですね！