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バスが来ましたよ」 パパの声

バスが来ましたよ 文:由美村 嬉々
絵:松本 春野
出版社:アリス館 アリス館の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2022年06月29日
ISBN:9784752010135
評価スコア 4.8
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  • やさしい物語とやさしい絵

    病気で視力を失った男性は、それでも働くことを選び、白い杖を持って歩くことを練習し、
     バスの乗降もなんとかこなし、少し離れた職場へと向かう。
     それでもやはり不自由で、時にはバスに乗れないことも。
     そんなある日、「バスが来ましたよ」と、一人の少女に声を掛けられる。
     少女は男性が降りるバス停の近くの学校に通う小学生でした。
     こうして、二人の交流ははじまりました。
     しかし、やがて少女は学校を卒業していきます。
     と、その子の妹がお姉ちゃんのあとを継いでくれたのです。
     そうして何人もの子供たちが善意のバトンをつないでくれて、男性は定年まで働き続けました。

     これは由美村嬉々さんが書いた『バスが来ましたよ』という絵本のあらすじ。
     でも、これはひとつの事実をもとに書かれた絵本でもあります。
     視力を失った男性自身が「あたたかな小さい手のリレー」という作文で「小さな助け合いの物語賞」に応募し、
     受賞したものがベースになっています。
     小さな記事を読み、いい話だと感じることはよくあります。
     でも、そこから誘発されて、実際の舞台である和歌山まで足を運ぶ人は少ないでしょう。
     由美村さんのこの絵本は、そういった一歩歩き出したところから始まっているといえます。
     その一歩は、絵本の中の少女も同じだったでしょう。
     「バスが来ましたよ」という一言は、少女にとって勇気の一歩だったのです。

     絵を描いたのは、松本春野さん。
     祖母はいわさきちひろさん。
     絵のタッチは違いますが、やさしい色づかいに、あのいわさきちひろさんの絵を彷彿させます。
     「バスが来ましたよ」、少女のかわいい声が聞こえてきそうな絵です。

    投稿日:2022/10/30

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