大学生の時、初めて五味太郎の絵本に出会った。「まどからおくりもの」だったと思う。そのときの五味太郎は、単に可愛らしい面白い絵を描く絵本作家というイメージしかもっていなかった。「みんなうんち」を読んだ時も、何の違和感もなく子どもに読み聞かせができる絵本という感じだった。
10年以上前に保育園児や幼稚園児向けに、月間絵本(ペーパー工作や面白い塗り絵とかいっぱい付いてる)を出していて、その雑誌の後書きに、こんなこと幼児向けの雑誌の後書きに書いてOKなの〜〜???みたいなことが書いてあった。その辺りから、「どうも、この人は只者じゃない」と思うようになった。
「大人問題」「さらに大人問題」を、もっと詩のように言葉を凝縮したもの。どこまでも、ブラックですが、暗くなりきらないのは、絵の可愛らしさとこの人の持ってる本当の意味での優しさなんだろうな