「のうさぎ」 みんなの声

薮内 正幸さんの絵は写真のように写実的で
キャラクターのようにかわいくはないのですが
天敵から逃げる姿はリアルで
子どもたちもハラハラしながら聞いていました。

草がない冬は
夜間に木の葉などを食べると知り、
野生のたくましさを感じました。

薮内正幸さんの描く動物は、いつも生き生きしていて素敵だなと思います。
うさぎというと、かわいいイメージですが、こちらでは、厳しい自然の中を生き抜く力強いのうさぎの姿が堪能できます。
モノクロの絵というのも、躍動感がより感じられ、かっこよかったです。

かがくのとも絵本。
雪崩の研究の傍ら、ノウサギを観察してきた作者による作品。
動物画の第一人者、薮内正幸さんによる絵が、
リアルで力強いです。
白黒なのに、その光景が鮮やかに感じられるから不思議です。
ノウサギの生態が淡々と描かれます。
生きていくために進化した、長い耳、長い脚が、身を守るのですね。
子ウサギであっても、危険を察知する様子はすごいです。
生きていく姿を体感できると思います。
幼稚園児くらいから、感じてほしいです。

５歳の子供に読み聞かせるために絵本を選んでいます。
白黒の絵ですが迫力があり写実的です。
他の絵本と違い鷹も狐も命を奪う動物として現れます。
かわいらしく楽しく物語を進めて行くような絵本ではありません。
こういった動物は生きる上で常に命を奪われる危険性があるということを「学ぶ絵本」です。
もとてもいい絵本です。

子供たちが見るうさぎは、動物園で飼育されているうさぎだったり、学校の飼育小屋で飼われているうさぎだったり。
なかなか野うさぎを見る機会もないですね。
親の私は小学生の頃、土手の茂みで野うさぎに偶然遭遇したことがあります。
そう！やっぱり飼育されているうさぎとはどこか違って。。。そんな記憶があります。
自然界での野うさぎの生態や生き方を学べる１冊でいいですね！