『おこりんぼママ』というタイトルだけで、読むのを躊躇した私。だって、それは私のことだから。
最初のページから、ショッキングでした。
怒られて、バラバラになってしまう、ペンギンの子供。
ペンギンの親子として表現されていたから、まだよかったものの、これが人間モデルであったら・・・と、ゾッとしてしまいました。
『ボクの体はバラバラになってしまいました』と、淡々と語られる子供目線の文章が、また、心を打ちます。
そして、子供をバラバラにした母親に対する怒りなどはまったくない。怒られた自分が悪いと感じているかのような子供心が、とてもいじらしく思いました。
叱りすぎかなー?と思いつつ、ついつい、叱ってしまうことの多い日常。
娘の体はバラバラにはなっていませんが、もしかして、心がバラバラになっているんじゃ・・・!?と、ヒヤッとしてしまいました。
ごめん、娘・・・。
叱るの、控えるよ。
母親にとっては、頭をガツンと殴られたような、衝撃の絵本でした。
しつけも大切だけど、心をバラバラにしてしまわないようにすることが、一番大切なんだ、と改めて実感しました。
自分の態度を改めるためにも、育児中のおこりんぼママたちにはお勧めです。