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狂言えほん(5) うそなき」 大人が読んだ みんなの声

狂言えほん(5) うそなき 作:内田 麟太郎
絵:マスリラ
出版社:ポプラ社
税込価格:\2,200
発行日:2009年02月
ISBN:9784591108284
評価スコア 4.44
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みんなの声 総数 15
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  • 人類始まって以来の、狂言

    【内容】
    裁判のため、都に長く逗留していた大名が、裁判に勝利し、田舎に帰ることになった。しかし、滞在中に交際していた女性は大変嫉妬深く、別れ話をすると泣き出して手が付けられない。しかし、部下の太郎冠者は女性がなぜか湯飲み茶碗に指を突っ込んで水を目に着けてうそなきしているのを見破り…
    狂言「墨塗」を、楽しく現代の子どもたちに伝える作品。

    【感想】
    実際の舞台を見たことがあるが、見事に写されていて驚いた。絵本ならではの、自由な発想、大胆な構図、ぐっと近寄ってみたり、遠ざかって様子を俯瞰してみたりする。背景の色も人物の感情の変化に合わせて変化し、状況が一発で心に飛び込んでくる。
    絵もすごいが、言葉もすごい。古典の雰囲気がしっかりあるのに、なぜかよくわかる。「古典は難しい」という印象を払拭する、すばらしさ。わかりやすく、面白く、読者を喜ばせようとする作者の心意気が感じられる。

    さて、この物語は、人類始まって以来の、ずるい行為や人間の愚かしさを余すところなく伝えてくれる。男も、女も、どちらにも起こりうる話だ。
    嫉妬深く、自分の思い通りにならないと手段を選ばず相手を「喰って」しまおうとする執念が恐ろしい。男女ともに、自分だけいい思いをして、相手はどうでもいいという身勝手さが感じられる。いわばこの二人は似たもの同士。たまたま男の方には賢い部下が一緒にいたから上手く逃げられただけだと思う。
    妄念を下に隠した女の笑顔が、いちばん恐ろしい。一時的なロマンスを楽しんで、人間を使い捨てする男を延々と恨み続けて生霊でも飛ばしそうだ。はやく別の相手を見つけて欲しい。
    狂言、という言葉には、古典芸能の「狂言」と、人をだますために細工するという意味の狂言がある。この絵本は、両方の狂言の意味。すごいギャグだ。

    投稿日:2018/04/26

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  • 墨塗

    狂言えほん。
    狂言の「墨塗」をアレンジした作品のようですね。
    題名は本質ズバリです。
    都に滞在していた大名が、所用も片付き、故郷に帰る際、愛人へのあいさつで起こる騒動です。
    もちろん、控えるのは太郎冠者。
    愛人の女は、なんとウソ泣きで困らせるのですが、
    そのための湯飲み茶わんの水を墨に替えて仕返したので…。
    嫉妬深い女、ウソ泣きなど、絶妙にあるある話で盛り上げます。
    確かに、舞台では盛り上がりそうな演出です。
    小学生くらいからでしょうか。

    投稿日:2017/04/06

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  • 惚れた女の嘘涙を面白く読んでいいのか、可愛そうと思うのか、大人としては身につまされたりするのですが、子どもにこの味わいを伝えるのはかなり難しそうです。
    忍ばせた湯呑の水を涙に見せる技、女にもてあそばれる大人の感覚。
    なんだか女も男も狡いかもしれません。
    残念ながら、読み聞かせ対象外。

    投稿日:2016/02/23

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  • イラストが迫力!

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    う〜ん・・・・これは小学生にウケそうな内容です
    「うそなき」ってほんとはよくないじゃないですか〜
    茶碗のお茶を墨に変えるなんて、機転が利きますね

    それにしてもいつの世も、女性の嫉妬はおそろしい・・・

    男性の「うわき」が原因なのも問題ですね

    投稿日:2011/09/13

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  • インパクトありすぎ

    狂言えほんシリーズは
    どれも面白くて大好きです。
    今回の『うそなき』、
    表紙のインパクトすごいですね〜。
    絶対、中を見たくなります。
    内容は大名の浮気のお話ですが、
    今読んでも古い感じはしません。
    大名と太郎冠者とおんなのやりとりが
    とっても面白かったです。
    狂言にこんなお話があるのですね〜。

    投稿日:2009/05/08

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  • ヨヨヨヨヨ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    すっかりハマってしまっています狂言絵本シリーズ。
    5作目となるこの絵本は、狂言の演目「墨塗」を基にしたうそなき女のお話です。

    何といっても見どころは、このうそなきがばれた女がいっぱいくわされる場面でしょう。
    どんなことになるのか想像がつくのですが、やっぱり面白い。
    そして、してやられた女の発狂ぶりがまた笑えます。
    女って・・・恐ろしい。笑

    お話ももちろん面白いのですが、この女の泣き方が個人的にツボでした。
    「ヨヨヨヨヨ」って・・・笑
    実際の狂言ではどんな風にうそなきするのか興味が沸きました。

    投稿日:2009/03/14

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