どのように評価して良いのかわからない絵本です。
ゆうに240頁を超える単行本想定の本の中は、文字のない木版画のページが続きます。
絵で描いた小説だそうですが、読み返すたびにイメージが深くなっていきます。
ディテイルは描かれていて、お題として「狂人の太鼓」はありますが、ストーリーは読者の感性に任されているようです。
太鼓とはアフリカから連れ帰った黒人たちを象徴しているようですが、待ち構えていたのは、気難しくて、グロテスクにも見える人々。
感性豊かな思春期世代は物語をどのようにまとめあげるのでしょうか。