リサ・キャンベル・エルンストさんが、表紙の裏に書いている言葉に、ものすごく共感してしまいました。
いつも、図書館から借りてくる本は、本棚に置き場を決めているのだけど、家族がそれぞれ好きなところで読むので、いつの間にかなくなって、返却日に血眼になって探して、また、山のように借りてくるというのです。まるで、私のことではないかと、気持ちがぐっと近づきました。
こんな作者のエピソードから、こんなに楽しい絵本が生まれたのかと感心してしまいました。
一年生の朝の読み聞かせに読んだのですが、はたして本は、見つかるのか、みんなハラハラしながら、最後まで聞き入っていました。
そもそもステラが、借りた本をなくしてしまったのですが、うっかり置いた庭のハンモックから、弟が持ち出して読んだのから始まり、本は、次から次、人から人へ渡っていました。
それをステラとお父さんが、本の在りかをたどっていくのです。
それに弟が加わり、また本をたどって、一人、また一人と、本を追う人の数が、どんどん増えていくのが、すごく面白かったです。
最後には、すごい集団になって探している姿が、すごく滑稽で笑えました。
はたして、図書館が閉まる五時までに見つけ出して返却することができるのでしょか。ハラハラドキドキ感をステラと一緒に味わってください。
また、読んだ人が必ず、その本の面白かったところを口にしているのですが、もしかしたら、私が今読んでいるこの本のことなのか・・・、と思わせる部分がいくつかあり、その謎も最後まで持ち越されます。
はたして、同一の本であったかどうか、皆さんも読んで確認して下さいね。