この本は復活ドットコムから復活した絵童話で、実は昭和53年4月に初版が出ていました。
なにせ、スズキコージさんが「鈴木康司」名でした。
スズキコージさんの描く小鬼(原作によっては悪魔だったり、妖精だったりします)も、個性的で変なやつで、面白かったです。
同時収録の(昔の絵本には、よくこうして2つのお話が載っていましたよね?)「ちっこいちっこい」は、絵本として残っているお話は少ないんじゃないかな?
今、この話で一番よく聞くのは、「イギリスとアイルランドの昔話」という子どものための語りの本に載っている「ちいちゃいちいちゃい」の方が有名かな?
(「ちいちゃいちいちゃい」は、よく語る方がいます。私は今まで3人くらいの方のこのお話を聞いたことがあります)
作品としては、とても読みやすく仕上がっているので、お父さんやお母さんが読んであげれば、4,5歳くらいから十分楽しめるお話です。
ちょっぴり怖いお話が好き!というお子さんにいかがでしょうか?
本の後書きにもありますが、特に「ちっこいちっこい」の方は、声に出して読んであげると、怖さが際立って、面白いですよ。