自分が大切にしているおもちゃも 自分の事が好きなんだ…
そんな事を想像させてくれる絵本だと思います。
お母さんの手作り…
自分のチョッキと同じ柄の「もめんのろばさん」。
そんなろばさんは 迷子になってもずっと
けんとの再会を待ち望んでいるのです。
無くしちゃったら新しいものを…
物が溢れている今のこの世の中では
そんな風に 親も子も考えがちです。
でも この絵本を読むと
物にも気持ちがあるように思われてきて
自然と自分の持ち物を大切にしようって
チビッ子にも思わせてくれそうな予感がしました。
もちろんおしまいはハッピーエンドで
「良かったね〜!」と嬉しくなります。
新しいお友達とろばさんとけんの3人?での寝姿が
とってもとってもかわいいです。
絵は 我が家の子供達が 今でも大好きな絵本…
「めっきらもっきらどおんどん」の降矢ななさん。
灯りの下と暗がりの描き方が
この絵本もとっても素敵です。
このコントラストは 風景としてだけでなく
けんとろばさんの心の中を表しているようにも感じ
明るい場面では 嬉しさや喜びを…
ちょっと暗い場面では 不安や淋しさを…
けんとろばさんと共感する事ができました。