この絵本の登場人物は、子どもとおかん。
タイトルの通りに「おかん」という言葉がたくさん出てきます。
子どもはおかんにまつわりつき、
「おかん」
を連発します。
おかん、おかん、おかん。
子どもは、おかんに見ていてもらいたくて気にしていてもらいたくて。
それに対して、面倒そうなおかん。
でも、本当は嬉しいのでしょう。
ページをめくるごとに、おかんの表情が少しづつ変わっていきます。
ところで登場人物の男の子には、名前がありません。
おかんにも、名前がありません。
もしかしたら作家さんは、読者の私たちが感情移入しやすいように、わざと名前を付けなかったのかもしれません。