表紙の絵と「ふくろう」のイメージから、主人公は落ち着き、何でも知っているおじいちゃん鳥だと思い込んで読み始めると…ん?あれ?
ふくろうくん、素朴で素直で、バタバタしていて、ちっとも老成していません…というより、小さな子どもみたいです。
そのギャップと、絵のうまさが生むユーモアが素晴らしくて、読みながら何度も「プッ」と吹き出してしまいました。
面白いだけではなく、読み進むうちに、ふくろうくんの好奇心や、頑張りや、やさしさがジワーっと、胸のあたりに効いてきます。
心がキチキチしたときや、ションボリしたときに手に取りたくなる、一冊でした。