勤務中 本棚の整理をしながら手に取ったまま
時を忘れて読み続けた絵本がいくつかある
これもその1冊 泣けてしかたがなかった
一番心に残っているのは…
不毛な土地に水田を作るため一人で水を引くトンネルを
掘り始めたものの 大きな岩に行く手をはばまれ
挫折しそうな時 子どもが吹く笛の曲にじっと聞き入り
そしてまた気持ちを新たにして立ち向かっていく…場面
ここには一家の主として 家族を養う男の生き方が
絵本という表現で 確かに描かれていると思う
自伝的要素も含めて本当に描きたかったものを
描いていることがビンビン伝わってくる
これは世のとうちゃんにぜひ手にとって欲しい1冊だ
出版当時は無名だった作者は まもなくナイーブな
作風の画家として有名になるのだが それはまた別な話