ママに怒られたペンギンのぼくは、ショックで体がばらばらになっちゃいます。
頭は宇宙に、お腹は海に、翼はジャングルに。
そして、ぼくは足だけになってしまった。
途方にくれるぼくを助けてくれたのは、ママ。
あちこちに散らばったぼくのかけらを拾い集めて、縫い合わせてくれた。
そして「ごめんね」とぎゅっ。
「やっぱりママがいちばんさっ」
体がばらばらになっちゃうなんて、ありえない設定だけれど、
でも、きっとママにひどく怒られたときの子どもは、
心がばらばらになってしまってる。
そんな子どもの心をまた元に戻してあげられるのは、
やっぱりママだけ。
息子も私が怒ったとき、とっても悲しい顔をします。
ちょっと遠くに離れて、じっと私の顔をみる。
きっとそんな時の息子のこころは、このペンギンちゃんといっしょなんだよね。
自分じゃばらばらになった心をかきあつめられないんだよね。
怒っちゃいけないと思いつつも、時々感情に任せて怒ってしまうことのある私。
人間だもの、怒ることもある。
怒らなくちゃいけないときもある。
そんなときでも、ちゃんと後でぎゅっと抱きしめて「大好きだよ」って伝えるようにしています。