ナンシーは、おたふくかぜで隔離されたままで、
ほかの子供たちは、氷の上で閉ざされたままのおじさんのハウスボートを拠点にしています。その辺のお話は、とても楽しそうです。
食料も食べつくされ、部屋の中が雑然となった頃、突然持ち主のおじさん、キャプテンフリントが帰国します。
ディクソンおばさんが、キャプテンフリントのことを「年を取って世界中まわっても分別がつかない人もいるんだね」と言うところが、あまりにぴったりな感じで、にまっと笑えます。
数年ぶりの大雪と、予想外の長い休暇で子供たちの厳しいけれど、楽しい冒険がどんどん現実になってゆきます。
でも、ナンシーのおたふくかぜが治った日に、手違いが起こってしまい、Dきょうだいは、とんでもない冒険をしてしまうことになります。
親の立場になれば、にこにこしてはいられないような、子供たちの冒険です。