明日は遠足。朝が早いのに、なかなか眠れないぼく。横で寝ているママに助けを求めると、こんなことを言う。
「あたまの なかで ひつじを いっぴきずつ かぞえるの。
そうすると いつのまにか ねてるから。」
羊を数えると眠れるの? それって本当?? 羊が1匹、2匹、…108匹、376匹! すると突然地面がかたむいて、ぼくが数えに数えた羊たちは、トンネルを抜けて、ちくわをくぐり、流しそうめんみたいに流されて……なるほど、そういうシステムになっているのか、すごい!それで、その後いったいどうなるの!?
ページをめくってもめくっても、登場するのは羊たち。可愛いような、眠くなるような、いや目がさえていくような、あるいは悪夢を見ているような、めくるめく羊の世界。奇想天外不思議でシュールな世界を写実的に描き出す人気絵本作家大串ゆうじさん。作品の魅力はこれだけでは終わりません。秩序があるような、ないような、けれど目で追っていくうちに夢中にさせてしまう「魅惑のシステム」にすっかり釘付け。ほら、いつのまにか……。
これは現実? それとも夢の中? 羊を数えたことのある人にも、半信半疑で数えたことのある人にも、数えたことのない人にも。おやすみ前にぜひ読んでもらいたい愉快な一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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めくるめく羊の世界!
明日は朝が早いのに、なかなか眠れないぼく。となりで寝ているお母さんによれば、羊を数えると眠れるらしい。羊が1匹、、2匹、…108匹、ちくわ!、そうめん!?…さてどうなってしまうのでしょうか?
【編集担当からのおすすめ情報】
眠れないときは羊を数えるといいなんて、誰が言ったのでしょう?そんな根も葉もない話、信じられない!と思っているそこのあなた。この絵本を読みましょう。羊を数えると、こうして眠れるのです…。
細部まで書き込んだ写実的なイラストで、奇想天外不思議シュールな世界を描き出す人気絵本作家大串ゆうじの、最高傑作を是非ご覧ください。
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