いもうとがいる人なら誰もが経験するような場面を、ユーモアいっぱいに描いた絵本『いもうとガイドブック』。昨年の発行から徐々に評判をよび、今年の５月には第63回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞しました。

翻訳は『くまちゃん』『おさるのジョージ』『としょかんライオン』シリーズなどでおなじみの福本友美子先生。姉から見た妹を取扱説明書のように（？）描いた『いもうとガイドブック』は、軽妙で愉快な絵が印象的で、文章も楽しくクスッと笑わせてくれます。福本先生が原書のユーモアを、細かいニュアンスまで含めて日本語に移しかえたことが高く評価されての受賞でした。

作者のポーラ・メトカーフとイラストレータのスザンヌ・バートンは、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、その作品にはイギリスの絵本作家らしいユーモアと温かみに溢れています。本国のイギリスのほかに、フランスなどで翻訳されていますが、日本版はフランス版に近いデザインで、表紙をめくった見返し部分もかわいく、おしゃれな仕上がりになっています。ぜひ手にとってご確認ください！