冬におすすめの絵本特集(朝日らんたろう新聞)

冬におすすめの絵本特集(朝日らんたろう新聞)

表紙をめくった途端、現実からどこかちがう世界へと運んでくれる絵本。子どもの心を育む重要な役割を果たしています。親子で絵本を開き、その中で一緒に遊び楽しむ心の交流、自然に生まれるコミュニケーションこそが子どもの心を育てます。

朝日小学生新聞×絵本ナビでは、冬におすすめの絵本をご紹介します。

おすすめの絵本

宮沢賢治の絵本 雨ニモマケズ

賢治がのこした一冊の手帖。そのなかにあった言葉が、多くの人々の心をゆさぶりつづけている。闘病生活のさなかに書きとめられたその言葉は、作品として書かれたものではなく、賢治の「祈り」そのものだった・・・・・・。巻末に賢治の弟、清六氏の孫である宮沢和樹氏が「手帖」の画像とともに、エッセイを寄稿。

■おすすめポイント!
 あかるい「雨ニモマケズ」。94歳にして新刊を出版した柚木沙弥郎さん。柚木さんは、戦後すぐの頃に、美術家であり思想家である柳宗悦を通じて「民藝」と出会い、のちに人間国宝となる染色工芸家、芹沢_介に師事。現在にいたるまで、型染めの第一人者として長年作品を作りつづけている。

一日だけうさぎ

一日だけうさぎ 絵本

税込価格: ¥1,320

朝起きたら、うさぎになっていた、わたし。この町の住民は一年に一日だけ、うさぎになってしまいます。うさぎの姿で学校や会社へ行き、一日を過ごしますが、ランドセルは重くて持てないし、授業は全て体育に。人間でいる時には気づかなかったことを感じる、うさぎの一日。

■おすすめポイント!
 「一年に一度、町の住民全員がうさぎになってしまう」という設定の魅力とともに、小学生の「わたし」の日常を「うさぎ」という目線で切り取ることで、新鮮な驚きを感じさせてくれます。本書は「2015おはなしエンジェル子ども創作コンクール」最優秀賞受賞作の絵本化です。

大きなクスノキ

大きなクスノキ 絵本

税込価格: ¥1,320

小学生のウタちゃんは、校庭に植わっている大きなクスノキと大の仲良しです。やがて、クスノキのそばで暮らしているセミさんやアゲハさんやヤマバトさんとも仲良くなりました。ところが、ウタちゃんが6年生になった時に校舎改築のためにクスノキを切り倒すという話が持ち上がりました。それを聞いたウタちゃんは、クスノキと鳥や虫たちを守るために立ち上がります。
■おすすめポイント!
 この「大きなクスノキ」は実際にあったお話です。校庭に昔から植わっていたクスノキとお友達になったウタちゃんは、クスノキとそこに暮らしている鳥や虫たちを守るために立ち上がります。このお話は、一本の木とそこに暮らしている鳥や虫たちが互いに助け合って生きているので、むやみに木を切ってはいけないことを教えてくれます。ぜひ多くの子どもたちに読んでいただきたいです。

大坂城 絵で見る日本の城づくり

大坂城 絵で見る日本の城づくり 絵本

税込価格: ¥1,650

秀吉が築城した大坂城の「城ができあがるまで」を、縄張り、石を運ぶ様子から描いた絵本。重機のない戦国時代、城づくりは人の知恵と努力の結晶だった! 敵将の密命を受けた3人のこども忍者が城づくりに忍び込み、城の秘密を盗み出すというストーリーで、パノラマになった各見開きが「絵さがし」にもなっています。

■おすすめポイント!
 建築学科出身の著者・青山邦彦が描いた精緻な絵は圧巻! 大阪城天守閣館長・北川央氏監修で、築城に関する用語や道具の説明などもコラムとして掲載しています。ストーリーや絵探しを楽しみながら、歴史に興味がわいてくる絵本です。

こどものとうひょうおとなのせんきょ

「選挙」って何? 「民主主義」って、どういうこと? 日本も世界も混迷を深める現代に、もう一度「民主主義」のあるべき姿を問いかける、優しい絵本の中に大切なメッセージが詰まった一冊。いつか選挙権を持つ子供達も、18歳で初の選挙に参加する人達も、そして大人達も、今こそ「民主主義」について考えてみよう。

■おすすめポイント!
 みんなが遊ぶ広場の使い方について、野球とかサッカーとか多数決で決めます。でも、そうすると遊びたくても遊べない子が出てきます。みなさんだったらどうやって解決しますか? そのヒントや大人の選挙のしくみが楽しく読めます。「民主主義」についてを、かこさとし先生がわかりやすく教えてくれる絵本です。

こわい、こわい、こわい? しりたがりネズミのおはなし

「コワイ」をさがしに出かけた子ネズミのミナ。「こわいってもってる?」とみんなに聞いて回ります。でも、ライオンや長生きのカメのところへ行っても、さっぱり答えはみつかりません。さいごにヘビに出会うのですが……。ドイツの語り部・シャミによる哲学こころ絵本。※読者対象/小学校低学年から

■おすすめポイント!
 文章を書いたラフィク・シャミは、ドイツではミヒャエル・エンデとならんで有名な作家です。代表作は『夜と朝のあいだの旅』など。この絵本には、こわいものがない動物もいれば、たくさんある動物もいます。コワイって、本当はどういうことなんでしょうね?

探し絵ツアー世界地図

好評「探し絵ツアー」シリーズの番外編。探し絵を楽しみながら、「地図とは?」「国と都市」の他、世界の気候や、「氷と雪」「砂漠」「草原」等、地形ごとの簡単な特徴もわかる「はじめての地理」的要素たっぷりの絵本。

■おすすめポイント!
 幼児から小学生を中心に、うっかり大人もはまってしまう…と評判の、好評「探し絵ツアー」シリーズの番外編ともいうべき絵本です。地図の見方や、読み解き方、地図の色分けが、地形や気候的特徴を表すなど…初歩的な地理の知識が満載。子どもにとっての「初めての地理ブック」です。

仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界

猫はとてもひどい近眼。牛と馬は真正面がよく見えない。鳥は人間よりもずっとよく見えていて、ヘビは動きを敏感に察知する目を持っている。最新の研究成果に基づき、動物や昆虫の目に世界はどのようにうつっているのかを同じ光景を描き分けることで表現した、世界ではじめての視覚絵本。動物の目をめくると、そこに見えている世界が広がる、驚きが一杯の仕掛。親子で楽しめ、科学の面白さを自然に体感できる、画期的な大判絵本です。

■おすすめポイント!
視覚についての説明は小学校高学年ぐらいに向けたものですが、仕掛部分は就学前の小さいお子さんもめくって楽しんでもらえると思います。ご家族やお友達と一緒に「科学と想像力の旅」を楽しんでください。

ともだち

ともだち 絵本

税込価格: ¥1,320

ともだちって? ともだちなら……。谷川俊太郎の独特でやさしい詩と、和田誠のほのぼのとしたイラストによる、心あたたまる絵本。〈協力〉〈気持ち〉〈けんか〉などから身近な「ともだち」の存在を考え、遠く離れて会ったこともない「ともだち」の大切さまでを感じる。幼児から大人までが味わえる一冊。

■おすすめポイント!
子どもたちの行動範囲は年齢とともに広がり、毎日の体験の積み重ねのなかで「ともだち」とのかかわりを学び始めます。「ともだちってなんだろう?」大人でも考える素朴な疑問。この本を通して自身の答えが見つかるかもしれません。きっと子どもたちの心を元気づけ、子どもを想う親の心も安心させてくれる一冊になるでしょう。

バクのほんやさん ぐっすりおはなしえほん

絵本+朗読CDで究極の寝かしつけ! 眠れるお話(3話)と眠れるパズルに、読み聞かせのお手本にもなる聞かせるだけで眠くなっちゃう朗読CD(約70分)が1つになった究極の寝かしつけ絵本です! 眠れるパズルはお子さんの脳の活性化にも最適! ! カリスマパズル作家+朗読のプロ+睡眠の専門医がタッグを組んだ話題作です。

■おすすめポイント!
こんな経験はありませんか? さっきまで大騒ぎしていた子どもが、ぱたっと電池が切れたように眠ってしまう。ずばり、これが本書で詳しく紹介する寝かしつけの魔法のテクニックです。また、こんな経験もありませんか? なかなか寝ない子についつい「早く寝なさい!」と大声をあげてしまう。ずばり、これが子どもの将来の不眠を生む、悪魔の言葉です。魔法のテクと悪魔の言葉、本書で一緒に学んでいきましょう。

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