「守り人」シリーズ

精霊の卵を宿したため、父である帝に疎まれ、さらに異界の怪物に追われる身となった新ヨゴ皇国の皇子チャグム と、彼を命がけで守る、女用心棒バルサ。非情の世界を生きるバルサと、皇子であるがゆえに苦悩し、精霊に翻弄される少年チャグム、ふたりの運命を軸に描かれる、異界と人の世界が交錯する大河ファンタジー。


【著者メッセージ】(「偕成社・守り人&旅人スペシャルページ」より)
『精霊の守り人』を読んでみようかな、と考えている方へ


 『精霊の守り人』は、バルサという三十歳の女用心棒が、ひょんなことから、新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムをたすけ、彼を守るために奮闘する物語です。 この物語の草稿を担当の編集者さんに見せたとき、「あのね、児童文学って、子どもが主人公に心を乗せていける物語なのよ。子どものお母さんみたいな年代の女を主人公にして、どーする!」と怒られましたが、私にとっては、主人公のバルサは、どうしても三十歳以上でなくては、ならなかったのです。 なにしろ、いきなり頭の中に、短い槍を担いだ三十代のオバサンが、小さな男の子の手をひいて逃亡している姿が浮かんできたことで、この物語は産声をあげたのですから。 若さの名残を残してはいるけれど、もう若い娘ではない、世間の裏の裏まで見てきた、経験豊かな大人の女が、閉じた宮のなかで神の子孫として育てられていた、無垢な少年を守って闘う、そういう話が心に浮かんできて、その物語を書きたいという衝動に突き動かされるようにして、一気呵成に書き上げた物語なのです。もうひとつ、この物語を書くときに、心のなかにあった大切なイメージは、異界が、人の生きる世界に近々と重なって存在している世界のイメージでした。ふつうの人々には、確かには感じられない――しかし、そこに確かに在る異界。 人にとっては、<精霊>や<神>に思える存在がうごめく異界と、人の世界がふれあうときに生じる不思議……そういう物語を書いてみたい、と思ったのです。  百戦錬磨の女用心棒と、勝気で真直ぐな少年の物語。手にとっていただけたら幸せです。

上橋菜穂子

このシリーズの代表作

精霊の守り人

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精霊の守り人

著者:
上橋 菜穂子
絵:
二木 真希子
出版社:
偕成社
ISBN:
9784035401506

税込価格: ¥1,650

人界と精霊界が混在する世界で、女用心棒バルサの活躍を描いた冒険ファンタジー。精霊の卵が宿ったチャグム皇子をバルサが守る。

受賞歴
産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞(1997)
路傍の石文学賞(2001)
野間児童文芸賞・新人賞(1996)

 

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