真夜中にはじまった、ぼくだけの秘密の旅!
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絵本紹介
2023.12.14
出版社からの内容紹介
とても強くて勇敢な英雄が消えた!?
昔、アディ・ニハァスという村の12人の男達が、粉をひいてもらうために、マイ・エデガという町へ行った。帰り道、一人が仲間を数えてみたら、なんと11人しかいない!いなくなった一人とは…。読み聞かせに楽しいエチオピアの昔話。幻の名作絵本の新装復刊です。
この書籍を作った人
1928年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館児童部に勤務後、慶應義塾大学文学部図書館学科教授を経て、フリーな立場で子どもの本の仕事に専念している。「もりのへなそうる」「とらっくとらっくとらっく」(以上福音館書店刊)などの創作作品の他、訳書多数。
この書籍を作った人
1947年高知県高知市生まれ。中央大学商学部、セツモードセミナー卒業。主な作品に『おふろやさん』『やこうれっしゃ』『みんなであそぼう』『絵で見る日本の歴史』<絵本にっぽん大賞>『ぼくらの地図旅行』<絵本にっぽん大賞>『絵で読む広島の原爆』<産経児童出版文化賞>(福音館書店刊)、『がたごとがたごと』『にちよういち』<児童福祉文化賞>『はらっぱ』(童心社刊)、『ぶらぶらばあさん』シリーズ(小学館刊)、『トゲトゲぼうや』(金の星社刊)、『そんなことってある?』(サンリード刊)などの作品がある。
なんていい村
自分を数に入れないちょっとまぬけなおとこたち。
だけど、少し前にブータン王国のそれで話題になった「幸福度」でいえば満点の村ではないでしょうか。
この人たちは、みーんなでひとつなのかもしれません。
誰かが欠けたとして
それが何の誰それさんではなくて
自分の一部みたいな。
だから一人足りなければ嘆き悲しみ
戻って? くれば大喜びする。
袋が12あることが判明した後が圧巻。
ひとり足りないなんて言い出したのは誰だ?とか
ひょうに食われてしまったって言ったのは誰だ?なんて
犯人捜しはいっさいなくて
「もどってきた」「かえってきた」って
みんなで大喜び〜おまつり〜英雄伝説に…
…あーなんていい村だ!
(白井音子さん)
おはなしの醍醐味
ひとりの勘違いが連鎖して、むらの英雄を生み出していくのですが、その過程といい、ハッピーな結末といい、 とてもおもしろくて、ぐいぐいと引き込まれ、読み終えた後には幸せな気持ちになります。 おはなしの醍醐味を味わえる、とても素敵な一冊です。 エチオピアの昔話だそうですが、どの国にも、幸せな温かな昔話が息づいているのだなあと思います。 どの国にも古から変わらず、幸せで穏やかな日常がある。そんな日常に根付いた昔話が、未来永劫、 子どもたちの笑顔とともにあることを願わずにはいられません。 様々な人々が共生している国エチオピアの、このおおらかで楽しいハッピーな昔話が、 世界を優しく、笑顔で包んでくれますように。
(あさみーこさん)
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