
アナトールさんはやさしくってかわいらしいロバがほしくてたまりません。 ある日、ついに手に入れようと決心します。でもいちばへでかけたアナトールさんを待っていたのは……。シンプルな線画で描かれた動物たちやおしゃれな色づかいがなんとも魅力的。単純だけど心に残るストーリーは読み聞かせにも最適です。子どもにも大人にも自信を持ってお届けする一冊!!

ロバが飼いたくて市場に出かけたアナトールさんです。
あいにくロバはいなくて、おうしを連れ帰ります。
おうしがいても、やっぱりロバが飼いたくてまた市場に出かけたアナトールさんです。
今度はヒツジを連れ帰ります。
そんなこんなで、次第に動物たちが増えていくアナトールさんですが、動物たちとアナトールさんの不思議な関わりが面白く感じられました。
どうしてもロバをあきらめきれないアナトールさんのために、動物たちは順番に出かけていきます。
動物たちがアナトールさんの気持ちに応えようとしなければ、次第にいなくなっても不思議ではありません。
でも、結末は当然かも知れませんが驚きでした。
ロバが増えて、アナトールさんの家は大家族になりました。
何よりも心の通いあう大家族です。
シンプルな線で描かれた、シンプルなお話です。
でも、思いやりがこんなにシンプルだったら、世の中幸せだと思いました。
ストレートに愛らしい絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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