2015年に国連加盟国が合意して決めたSDGs。その意味は「持続可能な開発目標」ですが、
ゴール(目標)が17個、さらにターゲット(具体的な目標)が169個と、その範囲は多岐にわたり、すべてを理解するのは簡単なことではありません。
シリーズ「SDGsのきほん」では、第1巻『SDGsってなに? 入門』でSDGsの基礎知識を解説し、第2巻から第18巻で1巻につき1目標ずつ丁寧に紹介します。
ページ数は32ページとコンパクトながら、巻頭に絵本がついていたり、さまざまなデータ資料がついていたりなど、子どもにもわかりやすく、なおかつ詳細な情報ものっているので、中身の濃いシリーズです。
著者からのメッセージ
【シリーズ著者・SDGs子ども大学運動実行委員長 稲葉茂勝(いなば・しげかつ)】
世界は今、「新型コロナウイルス感染症」の脅威にさらされています。でも、人類はこれまでの歴史の中で何度も感染症とたたかってきました。今も、多くの人が「自分のこと」としてたたかっています。これと同じように、人類は「自分のこと」として17個のゴール(目標)と169個のターゲットに向かってたたかっていかなければなりません。
そこでぼくたちは、1人でも多くの人に「わたしたちにできること」をやってほしいと考え、このシリーズをつくりました。さあ、みなさんも人類の一員として、SDGsの目標達成に向かってつき進んでいきましょう。
監修者からのメッセージ
【シリーズ監修・日本国際問題研究所客員研究員 渡邉優(わたなべ・まさる)】
今では飛行機で遠い国にもすぐに行けるし、スマホで地球の反対側にいる人ともいつでも話すことができます。身のまわりには、日用品や食べ物など、世界中からやってくるものがあふれています。でも、よいことばかりではありません。新型コロナウイルスのような感染症が、あっという間に世界中に広まってしまいます。廃棄物が、世界中につながっている海をわたって遠くの国を汚してしまいます。現在の世界は「せまくて皆が結びついている」世界なのです。このような世界では、よいことも悪いことも、すべての人が「自分のこと」として考えなければなりません。SDGsの目標はどれも自分の国だけでは達成できません。世界の国ぐにとともに努力していくことが必要なのです。
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