仏教・儒教・道教を融合した、
400年経っても色あせない不変の処世術!
「菜根譚」は、「硬い野菜の根っ子(菜根)も、よく噛めば食することができるように、
苦しくつらい環境の中にいても、耐え忍ぶことによって志を成し遂げることができる」ということが由来になっています。
仕事の考え方から人間関係、自分との向き合い方から人生まで、
ゆとりをもってしなやかに生きるためのヒントが詰まっています。
悩みを抱えている人や、日々休まらないと感じている人に、
余計な強張りを解くように気づきをくれる言葉が満載です。
本書では、1つの項目が見開き2ページ完結となっており、
各項目にマンガとまとめフレーズが入っています。
「菜根譚」の入門として、また教養として大まかに知っておきたいという方にもおすすめです。
(はじめに より抜粋)
『菜根譚』は、今から400年前に書かれたものですが、
人生に悩む現代の私たちへ、豊かに生きるために目指すべき方向を示してくれます。
著者の洪自誠は、明国の優秀な官僚で、最初は役人としてキャリアをスタートさせました。
しかし、政治的動乱に巻き込まれて失脚。その後、苦渋の内に隠居生活を余儀なくされた人物です。
当時の明国は滅亡の危機にあり、日々、戦乱に明け暮れ、人々は不安と混乱の中に生きていました。
洪自誠は、醜い裏切りや権力闘争など多くの人間の裏側を見てきたのでしょう。
その中で、生きることの虚しさや悲しさなどを観察し続けてきました。そして最後には、達観の境地にたどり着いたのです。
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