■「老化」とは何か
生きものが老いて死ぬことは、これまで当たり前のこととしてとらえられてきました。しかし近年、生化学や遺伝子学の発展とともに、ヒトの老化に関する研究も大きく発展してきています。本書では、人生100年時代に向けて知っておきたい老化の基本や最新研究をビジュアルで解説する1冊です。
■あらゆる側面から「老化」を解説
私たちは、体力が落ちたり、病気になったりすることで「老化」を実感します。じつは「老化」には、このような「個体老化」と、私たちの体をつくる細胞が正常に分裂をやめてしまうことでさまざまな現象を引き起こす「細胞老化」があります。この「細胞老化」の研究が、老化のメカニズムを明らかにするのに、大きく貢献しています。
本書では、「老化」「がん化」がご専門の中西先生と、「老年医学」がご専門の新井先生の共監修で、そもそも老化とはどういったことなのか、身体機能や器官はどのように老化するのか、老化にともなって発生する障害や病気にはどんなものがあるのか、細胞老化と「がん」はどうかかわっているのかなどについて、解説します。
■興味深い最新研究を満載!
長寿の、あるいは成長が早く寿命が短い動物を活用した研究、近年注目の「老化細胞除去ワクチン」、加齢性疾患を防ぐ「セノリシス」、話題のキーワード「DNAのメチル化」など、最新の研究結果を紹介します。また、長寿を誇る日本で進められているセンテナリアン(百寿者)の研究や、超高齢社会を幸せに過ごすための生活習慣、栄養、運動の新常識も紹介。老化が気になる方はもちろん、学生から健康関連の仕事に就く方まで、幅広くお読みいただけます。
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