マーサが散歩に行くといつもほえてばかりのこわーい犬がいました。なぜそんなにほえるのか、マーサが探ってみると…。
あいうえおマカロニスープを食べてからしゃべれるようになったマーサのお話です。今回はマーサが散歩の途中でいつも会っているボブという犬のエピソードです。
飼い主に「だめいぬ」といわれ続けているボブはだれから見てもだめいぬだったのだけど、「おりこうさん」の一言で表情が変わり、飼い主も見違えるほどの「いいこ」になってしまいます。そして、ボブのことを「いいこだ」と言っている飼い主の顔も怒鳴っている時とは違って見違えるほど優しい顔。
マーサのシリーズは書評を読んで、大爆笑なのかと思って手に取ったのですが、この作品は違っていました。面白いけれど、大人にとってはドキリとさせられる内容です。子供のことを怒りたくなったら、がまんがまん、怒っている自分の顔を想像してがまんしよう。とげのある言葉はやめて、優しく暖かい言葉をかけられるようにしよう。いやいや、いっそのこと、この本をリビングの一番目立つ所においておこう。そんな気持ちにさせる1冊でした。 (えっこさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳)
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