わたしの家はがけのうえ。窓から海がみえる。短い夏が終わり、コタン浜の海がなまり色になると、はるかむこうから冷たい風がふいてくる。日本海に面した海辺のまちで、長い冬を吹雪に閉じ込められながら、少女は、いつも海のむこうを見つめていた。氷の花、けむる海、雪のにおい――北国の自然と暮らしを美しく描く。
北海道の北の海辺の風景でしょうか。
短い夏と厳しく長い冬景色の中で、海のむこうには何が見えるのでしょうか。
そこでの暮らしの喜怒哀楽がしみじみと描かれていて、何だか心に響いてきました。
生活感と風景描写が、芸術的にまとめられていて、素晴らしいと思いました。
土山さんも小泉さんも北海道育ちなのですね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|