三鷹市美術ギャラリーで開催されている『ブラティスラバ世界絵本原画展』に行き、原画を見てすぐに気に入って購入しました。酒井駒子さんが金杯を受賞された2005年のものです。
暑くて眠れない夏の晩の不思議な出来事を見事に描いています。ゆめどろぼうが盗んだ夢の展覧会があったり、お祭りの縁日では千手観音のようなものが焼きそばを焼いていたり、和尚さんとたぬきが碁をうっていたり、と不思議だけど面白いものがたくさん描いてあって、飽きません。とくに関心を持ったのが「水花火」「影縫い」「月光蜜」。実際にはないものだけど、あったら素敵だなぁ〜、と思います。絵本の中で非現実を体験出来ることの素晴らしさを改めて実感しました。
ぼくとねこのミケランジェロの関係もいいのです。暑い夏の夜の縁日に行って、何かを買ったり遊んだりしたことのある子どもは充分に理解し、共感できると思います。