彼岸の頃になると、妙に読みたくなる本です。
突然現れて、野辺に咲き茂るヒガンバナを見ると、お彼岸のこと、先祖のこと、人の命のこと、様々なことが気になるのは、この本に出会ったからでしょうか。
お彼岸近くなると、無心にヒガンバナが恋しくなるのも、人の心に入り込んでくる、いろんな伝承があるからでしょうか。
人の死や地獄につながる花だと言われたりもしました。
その形状や、色や、咲き方に由来するのかも知れません。
毒があるとも言われました。
食用になるとも言われたそうです。
謎めいた花だと思います。
全国に無数の呼ばれ方があるのも、ヒガンバナに付けられたミステリアスなキャラクターのせいかも知れません。
お彼岸近くなると、妙に様々なことを考えたくなるのも、この本の功罪でしょうか。