「おはようのほん」 みんなの声

「おやすみなさいのほん」と同じマーガレット・ワイズ・ブラウン作、ジャン・シャロー絵です。谷川俊太郎訳で童話館出版から出ています。
　夜が明け、おひさまがのぼり、小鳥や馬やりすなど次々と目覚めて活動を始めます。そして、子どもたちにも一日が始まります。この本も詩を読んでいるようです。
　「おやすみなさいのほん」と「おはようのほん」がまるで対になっているようでおもしろかったです。

訳が谷川俊太郎さんだからか、詩のようで読みやすいと思いました。朝の爽やかさを感じます。お日様が誰にもそっと優しく囁いているようです。

　　　「夜が　明けます。お月様が　沈みます。
　　
　　　明けの明星が　明るく　輝きますー

　　　晴れやかな　朝の星。

　　　東の方から　突然　　

　　　一筋の光が　射します。」

　この部分の絵もとても気に入ってます。

明るくてさわやかな目覚めですね。
清々しくて、気持ちの良いスタートだと思いました。
詩のような文章で、読みやすかったです。
きっと、子供にとっても、聞きやすくてリズムのいい言葉だったと思います。
わりと小さな子供から、楽しめる内容だと思いました。

5歳の息子に読みました。

おやすみなさいの絵本はたくさんありますが（絵本は寝る前に読むからでしょうか）、おはようの本はめずらしいですね。もとが詩的な文章だったのを、谷川俊太郎さんが日本語としても美しく訳していらっしゃいます。

でも、息子にはやや退屈だったようです。もっと小さいうちに読めばまた違っていたのかもしれません。

絵本はよく寝る前に読むのですが、この絵本は朝のお話だったので、子供は絵本を聞きながらふざけて絵本と一緒になって「おはよ〜！」って言って楽しんでいました。寝かしつけには向いていなかったけど、朝の楽しい風景がたくさん載っていてよかったです。

『あけのみょうじょう』等、むずかしい言葉も、朝を迎えるおごそかな気持ちにぴったりです。
それは太陽という大きな存在が、毎朝、無意識に話しかけてくれている言葉なのでしょう。

最後の『おきるのよ、みんな、きょうは　あなたの　もの』という言葉に、読んでいる私も、深く幸せな気持ちになりました。

ゆっくりとした時間に、ゆっくりとまたお話してあげたいです。
（なかなかそのような時間は作れていないのですが。）

この本は，多分，あまり知られていないのだと思いますが，有名な「おやすみなさいのほん」と同じ人が描いたものだと思います。ただ，訳してるのが 谷川俊太郎さんなのですが・・・。私はこの絵本の詩がとてもよいと思います。１日のはじまりに ぴったりの絵本だと思います。