「おふくさんのきもだめし」 みんなの声

おふくさんのシリーズです。鬼が暑い暑いと嘆いています。そこで、おふくさんたちは、肝だめしを提案します。服部美法さんのおふくさんの世界は、いつも平和で楽しくて癒されます。さて、鬼は涼しくなったでしょうか。

おふくさんシリーズは、読めばいつも幸せな気持ちになれて大好きです。また新しいお話が出ているのを見つけて嬉しくなりました。
今回は、夏にぴったりのきもだめしのおはなし。おふくさんたちが、暑がる鬼さんを怖がらせて涼しくさせてあげようと、あれこれ奮闘します。
怖いもの無しのおにさんも、そうそう、これが苦手だった！と思わずニヤリでした。

おふくさんたちが仲良く七夕飾り作りしているところへ、
例によって、おにさん登場。
またまた難癖付けていますが、「暑い！」というのはさもありなん。
かくして、きもだめしで涼しくなろうというアイデアに納得です。
さあ、どんな方法で？
古来の方法で試しますが、おにさんもなかなかのもので。
でも、ある方法が何ともジャストミート。
これは誰もが納得ですね。
災い転じて福となす、と、これまた格言がすっと着地。
いつもながら、鮮やかなラストです。

仲良く暮らしているおふくさんたちのところへ、鬼が暑い暑いと訪ねてくるお話でした。

なんともまあ、怖くなりそうな場面を明るく楽しく変えてくれる、展開の良い絵本ですね。
まさに、「災い転じて福となす」。

幼稚園や保育園での読み聞かせ、または友達同士で読んでも大いに喜んでもらえそうです。