随分昔に読んでいたのですが、気になって読み直しました。
内藤濯さんの訳です。
実はつい最近まで、この本の邦訳は内藤さんのものだけだと、思いこんでいました。
検索したら意外とたくさんの方の名前が挙がってきてびっくりです。
昔は、「王子さま」のゆるゆるした感じの口調に好感が持てなかったような気がします。
改めてこの年になってから読んでみたら、
自分が「ぼく」目線で読んでる!
「王子さま」がひどく愛らしい生き物に見えました。
王子さまの星の掃除をしなくてはいけない活火山の“膝丈までしかない”高さも、王子さまの星の小ささも、今頃になってその大きさを身近に想像できた気がしました。
言葉はそれほど難しくなく、児童書としても読めますが、個人的にはあまり低学年の内に読んでほしくないです。
読んでもいいですが、できれば年齢を重ねてから何度か読み直してほしい作品です。
わたしは王子さまが地球に来てからであった黄色いへびと、キツネの出てくるシーンが好きです。