私が小さい時に何度も読んだ本でした。
客車が「ちゃんちゃん かたかた けっとん」
と、ついていくところが大好きです。
鉄道好きの長男が幼稚園の時に買いました。
ところが何度挑戦しても
「おれは今まで いっしょうけんめい はたらいてきたんだぞ」
と、やえもんの思いが胸の底から絞り出された台詞を言うと
私の目から涙の粒が
ボボボッと飛び出してしまうので・・・
この本は「母の泣く難儀な本」という
レッテルを貼られてしまったようで・・・
阿川先生には申し訳なく・・・
いや、でも皆さんに読んで欲しい。
苦しく切ないやえもんの窯の中は
察して余りあるのです。
ちょっと昔のニッポンが舞台だけど
現代のそこここにいるおじさんおばさんの話かもしれない。
私のお父さんの話かもしれないし、
私自身の話になるかもしれない。
この本だけでもハッピーエンドでよかった。
私が古くて動きの悪いポンコツになった時
子どもたちは集まってきて一緒に遊んでくれるかなあ。