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せかいで いちばん つよい国」 みんなの声

せかいで いちばん つよい国 作:デビッド・マッキー
訳:なかがわ ちひろ
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年04月
ISBN:9784895726443
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,023
みんなの声 総数 57
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  • 一番小さい国のやさしさの絵本です

    親しみやすい絵の中で、とても大事なことを伝えてくれる本です。
    「人間のしあわせのために世界を征服すればよい。」そんな言葉のためにどれだけ多くの過ちを犯したことか。子どもにとっては知らない世界かも知れませんが、大人は過去形としてかかえている。
    過ちの愚かさをストレートにやさしく伝えてくれます。
    強大国に勝ったのは武力ではなく、人間の心でした。言葉にするときれい事になってしまいますが、この絵本は見事に表現しています。
    兵士を武力で迎えるのではなく、真心で迎える。兵士たちには闘争ではなく、生きる楽しさを伝える。それもさりげなく、さりげなく。
    これは素晴らしいことです。
    この絵本も強いて説得するのではなく、一番小さな国の住人のように描かれています。
    気になったのは王様のこと。
    王様は知らず知らず、子どもに小さな国の歌を歌ってあげます。王様が変わらなければ、兵士たちは板挟みです。
    板挟みから平安は生まれない。
    沖縄基地の問題と武力による抑止力を唱えている現在、この絵本を鵜呑みにしてはいけないかも知れませんが、大人も考えなければいけない問題として受け止めました。

    ちなみにデビッド・マッキーさんはイギリスの風刺画家だそうです。納得しました。
    エルマーのシリーズの中にも、マッキーさんの姿勢が反映されているのでしょうか?

    投稿日:2010/01/09

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  • 真心…

    • かがやきさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、男の子6歳

    真心…、この本を読んで実感しました。
    大きな国は武力で制圧してきたのに、
    小さな国に歓迎されて、なんと!小さな国に飲み込まれてしまいました。
    それなのに、誰も彼も気持ちよく気づきもせずに…。驚きました。

    良いこと、幸せなことって伝染していき、世界中が心地よい場になるのですね。素晴らしい。
    実際の私たちの世界もこんな気持ちで生きていけるといいな。そう願わずにはいられません。
    世界の子供達にこの本を贈りたいな。

    投稿日:2009/05/16

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  • 6年生の読み聞かせで読みました

    • 絵本日和さん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子13歳、女の子10歳

    世界で一番強い国が小さな国を征服に向かいます。ところが、ちいさな国には戦う武器もなく、戦争になりません。いつのまにか気づかぬうちに起きている大逆転にふふっとしてしまいます。豊かな暮らしとは何か、教えてもらえる一冊です。
    低学年よりは高学年に良いかと思います。捉え方によって浅くも深くも読める本だと思います。

    投稿日:2011/04/22

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  • 考えさせられる本

    この本、とてもいいですね。力のある者だけが強いのではない。何がよいとも悪いともしないこの本。これは凄いと思いました。弱くて小さなものは優しく人に対する広い心を持っています。とても胸が熱くなるような気がしました。強くなればいいだけではない。この本によって色々なことを考えさせられる気がします。大人にも子供たちにもぜひ読んでもらいたい1冊です。

    投稿日:2024/11/04

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  • 深い含蓄のあるお話

    この絵本は、一言では語れない深い含蓄のあるお話だったと思います。
    ただ、一番わかりやすいテーマを言えば「ソフトパワーについて」というところでしょうか。
    子どもが読むだけではもったいない、大人にとっても読みごたえのある絵本だったと思います。

    投稿日:2023/02/22

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  • 侵略戦争が起きているこの今だからこそ、大きな意味を感じる本だった。

    大きな国の人々は、自分たちの暮らしほど素敵なものはないと信じていた。大きな国の大統領は、強い兵隊と大砲で、他の国に戦争をしかけ、征服していく。「我々が世界中を征服すれば、みんなが我々と同じように暮らせるのだから」。

    すべての国を征服した大統領。
    残るは軍隊を持たぬ小国1つのみ。

    軍隊がないから戦争できないので、駐留している兵隊たちは、小国の料理や歌や遊びを覚えていき…。

    小国の文化が、大統領の口ずさむ歌にまで入り込んでいく。

    戦争で土地を奪ったことで、自国の文化が侵略した国の文化に上書きされていく事は、ある意味皮肉でもあるな・・・と考えさせられた作品。

    投稿日:2023/02/08

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  • 真の「強さ」とは・・

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子6歳、女の子1歳

    自分たちの国ほど素敵なものはない、と信じている大統領はいろんな国へ戦争をしにいきました。「我々が世界中を征服すれば、みんなが我々と同じように暮らせるのだからな」と。ユーモアと皮肉を交えて描かれているところがストーリーとしても面白く引き込まれます。心の豊かさが人を動かし、揺るぎのない強さと絆を生み出すという気付きを読者に伝えてくれるところがオススメです。

    投稿日:2022/06/08

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  • 最も平和な方法で征服された

    大きな国の大統領は、世界中の人々を幸せにするという大義名分を盾に様々な国と戦い、制服してきました。
    世界中を征服して回って最後に残ったのは、とても小さな国。
    大統領は当然のように戦争をけしかけましたが、武器や兵隊を持たない小さな国の人々は、逆に彼らを歓迎しました。


    大きな国の大統領は、小さな国を征服したと思っています。

    でも、本当にそうでしょうか?

    大きな国の兵隊たちは小さな国の文化を吸収し、帰国後は、小さな国の文化を浸透させています。
    大統領でさえ、小さな国の歌を息子に歌ってやっています。

    大きな国は、最も平和な方法で征服されたのではないかと思います。

    投稿日:2022/05/11

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  • ウィットに富んでいる

    小学四年生の国語の教科書で紹介されていたので、手に取りました。

    世界で一番強い国の大統領は、おそらく自分が世界で一番強くて偉いと信じて疑わないのでしょう。
    クーデターが起きないのなら、それなりに人望もあるのでしょう。

    けれど、最後に残った小さい国は、武力がなくても平和を保っている。
    大統領はその事には気付いていないのかもしれないけれど、侵略しているつもりが、徐々に心を奪われてしまっている。
    「強さ」は武力ばかりではない、ということが、絵本の隅々から感じられます。
    話全体的にウィットに富んでいる雰囲気が感じられました。

    投稿日:2021/05/16

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  • 本当の強さとは

    5歳の子供にはまだ難しかったようですが、もう少し大きくなったらまた読んでみたいと思います。
    ケンカに強いよりも、もっと大切なことがあり、本当に強いってどんなかな?
    読み終えた後、とても優しい気持ちになれました。

    投稿日:2019/01/28

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