1976年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
「魔法使いの弟子」「魔法のなべ」「おいしいおかゆ」等の要素が入った作品です。
「魔法使いの弟子」は、ディズニーのファンタジアでつとに知られ、「おいしいおかゆ」はグリム童話で読まれているので、何か追加の要素が欲しかったというのが、最初の読後感でした。
物語は、魔法使いのノナばあさんが、お手伝いを募集し、アンソニイが雇われます。
アンソニイは良く働くのですが、決して触ってはいけないと言われた魔法のかまで、スパゲッティを作ってしまうのです。
スパゲッティがイタリアっぽいのですが、これが結末と一寸肩透かしをくらった感じがありました。
単独の物語としてみれば纏まってはいるのですが、他に類似の作品が多いので、独創的な部分がないと辛いところ。
特に、ミッキーの「魔法使いの弟子」が連想されてしまうので、辛めの評価となりました。