絵本を書くのを中断していたウンゲラーが75歳をこえて久しぶりに書いた絵本とのこと。
ただ、私にとってはウンゲラー作品の中で一番苦手な作品。
絵本ナビのリストをチェックしながら再読しました。
肌の色による差別がテーマ。ウンゲラーの作品には皮肉、主張がはいっていてアクのつよさと、子供に向けた優しさが入っていて、絵本のそれぞれに個性があります。
この絵本に限って言えば、それが少しアクが強すぎるというか独善的になってしまったような気がします。
話の内容にではなく、絵について好き嫌いが出る絵本だと思います。
登場人物と、人形達の目が気になりました。(多分かなり意図した図柄であり、構成であると思うのですが)。
ものを作る楽しさが、友達を増やしていく。
作品によって自分たちが認められていく。
何か、そんなことを皮肉っぽく語っているようです。
とはいえ、ウンゲラーのファンには楽しい絵本であることは間違いないと思います。