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赤羽さん絵の日本の神話シリーズから読んだので、こちらもあったんだと思いました。 こちらは1967年なので初期の作品ですね。神話シリーズは、赤羽さんご自身が画家としてのキャリアを積まれてからの作品なので、 格調高く仕上がっていると思いました。 こちらはこちらでとても魅力あるすさのおですが、私としては日本の神話シリーズが好きです。 初期作品の勢いが感じられるのがこちらの作品で、やまたのおろちも描き方が違います。 同じ画家さんで、同じ題材を描いての絵本というのは珍しいことだと思うので、ぜひ読み比べてほしいです。 文もこちらは羽仁進さん、神話シリーズは舟崎克彦さんなので読み比べるとおもしろいと思います。
投稿日:2011/01/02
「やまたのおろち」の話自体は子どもの頃、聞いたか、読んだかした記憶があります。でも、絵本になっている作品を読んだのは今回が初めてでした。 赤羽さんのしっかりした画で、日本神話のスサノオのミコトやクシナダ姫はすごく雰囲気があって、よかったです。 また、おろちが暗闇の中をやってきて、真っ赤な目を光らせているシーンは迫力がありました。 もともとの物語が大変長いので、絵本の長さも意外とありました。 とても遠目がきく見やすい絵なので、読み語りに使ってもよいのですが、なにぶん文章が長いので、低学年のお子さんに向きません。 高学年や中学生のお子さんにどうでしょう?
投稿日:2010/01/14
「やまたのおろち」と言葉は知っていましたが、 お話としてははじめてでした。 ちなみに、次男もなぜか題名だけ知っていました。 何かのゲームで名付けられていたみたいで・・・。 古代神話のすさのおが主人公。 すさのおは天上の世界で考えが合わず、追い出されます。 追い出された先で出会った老夫婦の話で、 すさのおは、老夫婦の娘を食べに来るやまたのおろちを退治することとなります。 蛇のような八つの頭を持った怪物との壮絶な戦い。 すさのおは魔術を駆使して戦います。 古代の世界が浮かび上がります。 同時に、鉄の発見や農耕の始まりなど、 古代史を見ているようです。 実際、出雲の古書にも金属のことが書かれているとか。 あながち神話で済まされないエピソードですね。 文章は映画監督の羽仁進さん。 映画の手法を思わせる文章です。 そして、絵は迫力のある赤羽末吉さん。 古代の息遣いまで感じることができますね。
投稿日:2007/01/09
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