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先に木暮正夫さんの『おにの子こづな』を読んでいたので、展開の違いに戸惑ってしまいました。 病気の父親のために、キノコを取る代償に嫁になることを鬼に約束してしまった娘。 鬼に嫁いだ娘を訪ねて行った父親に対する鬼の行動。 似て非なる展開と人間的に描かれている鬼に、すこし違和感を覚えました。 その中で、おじいちゃん思いのこづなの活躍には感動しました。 そのこづなも鬼の子どもで、人の肉を食べたくなるのが哀しいですね。 こづなの言葉に従って、おじいちゃんとお母さんは子どもをかめに入れて生き埋めにしました。 さりげなく書かれているけれど、残酷です。 「しあわせにくらしました」という昔話の常套句に、「これでいいのかなあ」と首をかしげた私でした。
投稿日:2013/04/11
病気の父親のために、山奥へきのこを採りに行った娘は鬼に出会い、きのこの代わりに鬼の嫁さんになる約束をします。鬼に連れ去られた娘を探しに父親は長い旅をして、ようやく娘を捜し当てました。娘にはこづなという名の子供がいて、父親が鬼に食べられないよう3人で逃げてきます。平和に暮らしてましたがこづなが大きくなるにつれ、人を食べたくなってきたので、自分をカメに入れて埋めてくれ、3年後に掘り出してくれと言われ、泣く泣くそうすると、掘り出したカメからお金が沢山出てきました、というお話。 東北の民話が元になってるようで、本によっては、もっと残酷だったり、違った結末になってました。 絵がすごく独特で、鬼の顔が怖い!怖すぎです!長ーい舌を出して父親を食べようとするところはゾーっとしました。けれどおかしなところもあって、こづなのうんちが返事をしたり、鬼達を笑わせるために3人がお尻を出してぺったんぺったん歌いだしたり(ここが子供たちのお気に入りで真似して困ってるんですが・・・)。けれど最後は悲しいですね。こづなの宿命というか。あの鬼の血もひいてるけれど、とても立派な子供で感動しました。
投稿日:2003/12/19
「おにの子こづな」は、書かれた内容の違いに戸惑っています。鬼の血をひくこづなだから悲しいことに人間の肉を食べたくなるのが凄く悲しい習性だと気の毒になりました。自分をカメにいれて生き埋めにするなんて身震いしました。こづなの決断の潔さに、これでよかったのか?私は、孫たちには読みたくないと思いました。
投稿日:2017/02/03
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