ネパールの民話。
ラージャン少年は両親と暮らしていたのですが、
ある年、日照りのため、食べ物の出来が悪く、困っていたのです。
すると、ラージャンは偶然銀貨を拾います。
その銀貨で、ラージャンは、「国中でたった一つしか無い物」を得ようと探し、
サルを手に入れるのです。
両親はあきれますが、そのサルが後半、大活躍をするのですね。
というのも、ラージャンの村でのもう一つの困りごと、
悪い悪魔の存在があったのです。
サルの知恵で、悪魔が改心する様子は、なかなか面白い展開です。
木彫りの人形で作ったおよめさん、なかなかの発想です。
ネパールの画家による絵なので、宗教画のような雰囲気すら漂います。
悪魔の造形も人間っぽく、もしかしたら、人間の悪い部分を具現化したものなのかも、
と感じました。
悪魔も根はいいところがあるのかもしれませんね。