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ぼくはだれもいない世界の果てで 自信を持っておすすめしたい みんなの声

ぼくはだれもいない世界の果てで 作:M.T.アンダーソン
絵:ケビン・ホークス
訳:柳田邦男
出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2006年10月
ISBN:9784097261513
評価スコア 4
評価ランキング 27,367
みんなの声 総数 12
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  • 何が大切か?

    少年はアメリカ大陸の人里離れた土地で、ひとりぼっちで楽しく暮らしていた。古い地図をたよりに宝探しをしたり、化石をみつけたりしていた。ところがある日、不思議なおじさんが現れて、少年の生活は一変した。
    こんなに変わってしまうのかと思うくらい、いわゆる土地開発なるものがあった。それで、いろいろな人との出会いがあって、少年は新しく学ぶこともあるのだが…
    読んでいきながら、夢を見ているのでは、まさかこんなことになるはずはないだろうと、期待をしながら読んでいる私がいた。そして、少年が選んだ生き方とは…
    大きな絵本で、そのテーマも大きいと思った。少年の新しい生き方を気にしながらも、開発した土地のその後も気になるお話だった。

    投稿日:2014/07/01

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  • 大切なもの

    • 蒼良さん
    • 20代
    • せんせい
    • 兵庫県

    豊かな自然に囲まれて
    一人で生活していた少年のもとへ
    事業家がやってきて、
    あっという間にレジャーランドができあがってしまう。

    少年も最初は都会の子どもたちと一緒に過ごして
    楽しいひと時を過ごすのだけど、
    最後には大切なものを失ったことに気づく。

    とても深い絵本だと感じました。
    僕自身が都会に住んでいるからこそ
    空気のおいしい自然豊かなところを求めていく気持ち
    それもすごくわかるからこそ、
    開発されて、行きやすくなると便利だな、と思う。
    だけど、大切なものを壊してまで
    自然を感じるだなんて、ただのエゴでしかないなぁっと
    感じさせられる絵本でした。

    投稿日:2009/09/30

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  • 文明よりたいせつなこと。

    ケビン・ホークスの絵が好き、という理由で図書館で手に取りました。パラパラとめくって内容を把握しようとしただけなのに、最後まで真剣に読み入ってしまいました。ある日、ぼくとラバと二人っきりの世界に事業家が現れて、その世界をレジャーランドに変えてしまう。初めて見るホテルやごちそう、友だちと一緒に楽しむレジャーを楽しんでいるかのようだったが、その反面、今までの自分だけの楽しみ(自然とのふれあい)がなくなっていくことに気づき、自ら別れを告げてまた違った世界へと移り住む・・・現代の子どもを取り巻く状況が重なってなんとも言えない気分になりました。テレビ、ゲーム、商業施設のゲームコーナー、テーマパーク・・・ときらびやかな子どもの好奇心を刺激するものであふれかえっています。でも、その対極にある自然の素晴らしさもまた子どもたちは好きなはずです。それを知った上で、ゲームやテレビのあり方も考えなければいけないと思い知らされました。

    6年生の教室で読み聞かせボランティアをさせていただきました。少々長かったのですが、真剣に聞いてくれました。6年生だと内容もよくわかると思います。担任の男の先生が後ろでじーっと聞いてくれていたので、大人の方にも意味のある本だなぁと思いました。

    投稿日:2009/01/22

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  • 最後に気持ちよく自然の清々しさを感じる

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    いろいろな意味で素晴らしい絵本でした。
    どんどん開発されていく、もともとは手つかずの自然だった場所。
    自然と共生してきた主人公の少年は、自分の心地よかった場所がすごい速さで変化していくことに、決して怒りを覚えたり、非難したりしているわけではありません。
    開発を受け入れ、その中に身を置いてみて、それでも最終的には、自然と共生していくことが自分の素直な姿であることを悟るのです。
    開発による自然破壊を声高に叫ぶわけではない姿勢が、かえって我々に問題提起してくるのです。
    明確に誰かを悪者にしているわけではないので、読後感も良く、最後には自然の風の心地良さまで感じることが出来るような絵本でした。

    投稿日:2007/03/19

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  • 開発という名の環境破壊は終わるのかな?

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子13歳、男の子9歳

    誰もいない世界の果て…大自然の中で暮らす少年のお話。
    突然やってきた開発の波に 一度は自分も乗ってみたけど
    やっぱり違うって気が付いて…

    地球上には 手付かずの自然がどの位残っているのだろう…
    と考えました。
    「すばらしい自然」などと紹介されたりすると
    あっという間に そこは観光地と化し 
    自然は汚されてしまっているのが現実ではないでしょうか。
    そんな繰り返しが ずっと続いているように思えてなりません。
    「美しい自然を守りたい」
    これを読んだ子供たちが そんな風に感じてくれたら良いなぁ…と思いました。

    絵は私の大好きな絵本『ウェズレーの国』と同じ 
    ケビン・ホークスさんが描かれています。

    投稿日:2007/01/19

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